名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしている、
SUGICO、杉工建設の松本です。
Contents
どんな素材がある?
今、身の回りにはどんな”素材”があるでしょうか。
私は今椅子に座っています。
私の座っている椅子は、骨組みのステンレス、座面のクッション、
それを覆う合皮、背面を固定するための何かしらのプラスチック。
そして、脚や背もたれを固定するためのネジ。
主な素材は以上です。
プラスチックも、背面の素材と脚の端部を保護するものとでは異なり、
椅子一つとっても、構成するいろいろな素材でできていることがわかります。
今文字を入力しているこのパソコンも、
外側はアルミと樹脂、
そして、内部にはよく知らない名称の金属やここでも樹脂が使われてるだろうとは思います。
どんな物が使われているのかわからない部分が多いですが
いろいろな素材が合わさってできていることだけはわかります。
文系の私には、一体何がどうなって作られているのかは未知の世界。
一つとっても複合素材でできている物が多い。
そして、そんなたくさんの素材が集結している空間が、
”家”
どんなものがどんな風に使われているのか、
少し書き出してみたいと思います。
水廻り機器の素材
水廻りですが、
直接水がかかる部分はステンレスや陶器、樹脂が多いのではないでしょうか。
金属のなかでは錆びにくいステンレス。
そもそも錆びない陶器。
どんな物が多いか見ていきたいと思います。
[ 洗面 ]
水栓は真鍮でステンレスの部材に合わせてメッキ加工がしてあります。
室内で使われる水栓はピカピカの鏡面仕上げのものが多いイメージ。
取手部分が樹脂だったとしても、同じような塗装にしてあります。
洗面ボウルは樹脂製や陶器が多く、
多機能な洗面ほど樹脂製のものが多いように感じます。
珍しいですが、ホーローの洗面ボウルも見たことがあります。
カウンター部分は様々ですが、水に耐えれるような仕上げにしてあります。
[ トイレ ]
洋室トイレ前提ですが、
トイレも本体は陶器ですが、便座部分は樹脂でできています。
最近では本体も含めてオール樹脂製の便器もあります。
ウォシュレットの有無にかかわらず、直接素肌が触れるところは樹脂製となっています。
床はクッションフロアが多く、冷たくなく掃除のしやすいものが多い。
[ お風呂 ]
素肌が触れる箇所についてはお風呂がわかりやすいです。
今の浴室は床面も壁面、天井も樹脂。浴槽も樹脂。
直接水が通ったりかかったりする蛇口周辺は、
錆びにくく強いステンレスが多く、金属風の樹脂も使われています。
全体的に冷たさを感じない素材が多いです。
[ キッチン ]
キッチンのカウンターはステンレスや人造大理石、ご家庭によっては大理石の方もいると思います。
要は石ですね。
刃物を扱い、物を置いたり動かしたりを頻繁に行うので、傷のつきにくさが大切。
水にはもちろんですが、それ以上に汚れや熱に強い素材が使われています。
キッチンは他と比べて、耐水だけではなく耐火も必要な箇所です。
水廻り全般にいえますが、
現在ではただ”水に強い素材”というだけではなく、
「掃除のしやすさ」
「汚れにくさ」
「傷のつきにくさ」
など、
プラスαの機能がある物が多いです。
機能で選びたい場合高機能なものも選べるので、
掃除やお手入れの労力かお金か、
どちらをとるのか悩ましいところでもあります。
水廻りに向いている素材とは?
今では新しく設置する場合には見かけないタイル貼り。
このタイル貼の床や壁面などは水に強いところが長所です。
ですが基本的にはヒンヤリしている素材なので、冬場などは冷たさが増してしまいます。
だから今は、素肌が触れるところには使われることが少ないのだと思います。
逆にいえば、素肌で直接触らない水廻りは向いているとも考えられます。
最近では洗面や手洗い、キッチンなどでも、お洒落にタイルを使われる方も多いですね。
見た目もレトロやアンティーク、素朴なものからこだわりの物まで幅広く、
模様などで楽しむことができます。
水廻りは耐水というだけではなく、
汚れもつく箇所のため洗剤などを使用することが多く、
薬品系にも強い素材である必要もあります。
漂白したり、汚れによってある程度強い洗剤を使うこともあります。
リノベーションで考えること
水廻りの機器は、基本的に既製品を使うので、
そのあたりの機能についてはメーカーがクリアしています。
リノベーション時に造作となるのは、機器の廻りです。
洗面カウンターを木で造作したりする事は多く、
木は何もしなければ水が染み込んでしまう素材のため、水を弾かせるための塗装が必要です。
なぜその素材が使われているのか?
それを考える事で、使い方や使用上気を付ける事などがわかってきます。
気をつけないといけない素材の場合は、
しっかりと対処のしかたをわかった上で、その素材と付き合っていけると素敵だなと思っています。